シンポジウム「車両電動化と走行中給・充電で持続可能な社会へ」

 1月10日(金)東京工業大学 大岡山キャンパスにて,自動車技術会において学生時代から長年委員を務め昨年度から幹事をしている「車両特性デザイン部門委員会」の企画シンポジウム
「車両電動化と走行中給・充電で持続可能な社会へ」
に参加,そして司会を行ってきました.
 本委員会は当初は大型車両の運動性能に関する委員会でしたが,その後大型車メーカの再編などを得て独立して議論するのが困難になったとき,重機,農機,戦闘車両,新交通など広い意味でのVehicleを対象とした自動車技術会においても珍しい分野横断の特徴をもった委員会として継続しています.
 現在の電動化の流れは多様な本委員会の対象車両の共通課題ということで,ここ数年ワーキンググループで議論してきました.その中でシンポジウムとして広く公開したい議論構成で今回シンポジウム開催に至りました.

 電動化の流れは不可避ですが,そのエネルギの供給,蓄電手法それに加え,環境や経済が絡むといろいろ考えの違い出てきます.自動車の走行中給電には,まだ私が論理的に説得された取り組みがみられないので懐疑的です.しかしながら,様々なオプションで研究を進めるのは大事だと思っています.

今回,カーデザイナーの由良拓也氏によるFomula-Eの現状と将来の取り組みや防衛関係の講演が2件有ったり,スウェーデン交通局の方からのビデオ講演など,とても興味深く貴重な情報取集ができました.

BMD2021キックオフミーティング

二輪車両の運動力学に関する唯一の国際会議BMD(Bicycle & Motorcycle Dynamics),今年は9月にイタリアPadovaにてBMD2019が開催されました.(私も参加してきましたが,その様子は後日追って投稿予定)

次回BMD2021は静岡大学,木谷先生をChairに開催を進めるため,主催コアメンバでキックオフミーティングを行いました.場所は田町「キャンパス・イノベーションセンター」6階,静岡大学東京事務所(このフロアは地方国立大学の事務局が多数,部屋を置いています)

二輪車業界,産業としても自動車に比べると規模が小さいく,また我々academeとbusinessとの距離も若干ある状態.自動二輪産業のメッカ静岡県,浜松での開催を機に連携を強めて盛り上げていきたいですね.

日程,会場,プログラムイメージ,予算の算段などなどを決めました.年明けから具体的に準備に動いていく予定です.
なお,日程は2021年3月下旬を予定しています.

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ITSシンポジウム2019 in 金沢

【会期】 2019年12月12日(木) ~13日(金)
【会場】 石川県地場産業振興センター 本館
上記にて『第17回ITSシンポジウム2019』に参加,大学院生の大田侑史がポスター発表を行いました.
1-B-06 「リスクポテンシャルドライバモデルを用いた運転行動における知覚認知特性推定に関する研究」
○大田侑史, 山口昌志, 北澤章平, 金子哲也(大阪産業大学)
自車両と車両周辺環境との相対的関係に対するドライバの運転行動の違いをリスクポテンシャルマップの変化により定量的に表し,個々ドライバの知覚,認知,操作の過程の個人差の表現やドライバ個人の時間変動を示し,個人特性に適合した運転支援手法が提案可能なアルゴリズムの基本的手法を説明しました.
今回初めての学会発表。30秒のショットガンプレゼンテーションとポスター前での対話セッション。ディスカッションタイムもあり、ポスター発表の中ではハードでした。普段と〜っても大人しいので心配してましたが、あら不思議、しっかり説明してました.たくさんの人に興味を持っていただきディスカッションできました.
ご褒美に香箱ガニやら北陸海の幸を頬張る.

日本大学より学術講演会,多年発表者表彰を受けました

私の母校日本大学より,学術講演会にて研究成果を長年にわたり発表したという功績に対して賞をいただきました.最初連絡をいただいた時にはあまり身に覚えがなく...びっくり.
実情は,学生時代,博士課程修了後も日本大学景山・栗谷川研究室との連携研究を続けてきた成果を日本大学の学生さんたちが連名で発表していただけたおかげです.母校から表彰を受けるのも良いものです.長年通った甲斐があります.

金沢大,菅沼研自動運転デモ見学

全日の永平寺町の自動走行の実証評価視察から,金沢に移動.
日本のアカデミア自動運転研究をけん引する金沢大学菅沼研究室の自動運転車両実路走行デモを見学しました.菅沼先生とはお互い学生時代からの知り合いで,過去NEDOの大型車自動運転隊列走行プロジェクト『エネルギーITS』でも一緒でした.
これより前は,2013年にADVANTYシンポジウムで自動運転車両の試乗させていただきました.
それから6年,各段に研究環境や車両システム自体の信頼性が上がっていました.また菅沼先生も大変忙しそうですが,以前と変わらずに楽しそうに研究をされているのが印象的でした.

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永平寺町「ラストマイル自動走行の実証評価」

12月1日(日),日本機械学会,自動車技術委員会で福井県永平寺町で実施中の
経済産業省・国土交通省の「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」のうち、2016年度から国立研究開発法人 産業技術総合研究所が幹事機関として受託し推進している「専用空間における自動走行などを活用した端末交通システムの社会実装に向けた実証」(ラストマイル自動走行の実証評価),視察に行きました.

車両はヤマハ製の市販カートを改造したものです.地上に埋設された電磁誘導線をセンサーで検知して制御するもので,軌道系に近い感じです.1960年代に機械技術研究所(現産業技術総合研究所)で実施されていた技術ですね.

このようなモビリティが過疎地域社会に対して受容されていくのか,活用されていくのかという実証実験中.ほか通信分野,遠隔操作などの技術的なものの検証も含めているようですが,視察当日は日曜日だったのですが利用者はまばら,近所の子供たちが楽しんで何週もしていました.
プロジェクト予算が終了した後にこのシステムを維持していくまでには,課題が多そうです.

TRANSLOG2019

11月27日(水)~11月29日(金)サテライトキャンパスひろしまにて
第28回交通・物流部門大会(TRANSLOG2019)に参加.
大学院生のM2の山口 昌志 が以下のタイトルで発表しました.

3102 市街地路走行における危険予測運転に基づいた自動操舵モデル構築のためのリスク
ポテンシャル推定法
○<学>山口 昌志(大産大), 北澤 章平(大産大), 金子 哲也(大産大)

かなり未来を目指した研究ですが,ラストワンマイルもカバーする完全自動運転車両の制御目標生成アルゴリズムの提案です.走行路上に多様な物体が存在した雑多な市街地路において,人間のドライバの危険予測運転行動をリスクポテンシャルで表現する手法を提案しました.

他,連名発表では日本大学大学院生M2の松田明子さんの発表で以下のタイトルを

2202 リーン機構を有するパーソナルモビリティビークルの車両特性を考慮した運転行動
に関する研究
○<協>松田 明子(日大), 景山 一郎(日大), 原口 哲之理(名大), 金子 哲也(大阪産大), 栗谷
川 幸代(日大), 小林 祐範(IPG), 村山 哲也(IPG)

私は,初日のセッション『交通物流一般(1)』では座長を務めました.

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JSAE2019年秋季学術講演会

2019年10月9日(水)~11日(金)
仙台国際センター(宮城県仙台市青葉区青葉山)にて
自動車技術会(JSAE)2019年秋季大会 学術講演会に出席,論文発表をしてきました.

旋回リーン機構を有するパーソナルモビリティビークルの緊急回避性能評価
金子 哲也(大阪産業大学) 原口 哲之理・景山 一郎(日本大学)

旋回時に内傾斜(リーン)機構を有するパーソナルモビリティビークル(PMV)のタイヤ転舵とアクティブ傾斜を同時に伴う車両運動に関する解析は未検討課題が多い.本報ではフルビークル運動モデルを用いたシミュレーションにより,提案するの緊急回避性能評価とその性能向上手法の提案について講演しました.

直前までバタバタ準備をしていましたが,何とか講演.
もっと進めたところで話をしたかったのですが,それは次に取っておきましょう.

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BMD2019 in Padova, Italy

9月 9日~11日イタリアのヴェネツィアに近い都市パドヴァにて,
二輪車両の運動力学に関する国際会議BMD2019(Bicycle & Motorcycle Dynamics),に参加,連名で論文発表をしてきました.

発表タイトルは以下.

Study of Personal Mobility Vehicle (PMV) with active inward tilting mechanism on obstacle avoidance and on energy efficiency
T. Haraguchi, I. Kageyama, T. Kaneko

Study on Evaluation of Personal Mobility Vehicle with Leaning Behavior using Driver Model
Meiko MATSUDA , Ichiro KAGEYAMA, Yukiyo KURIYAGAWA , Tetsunori HARAGUCHI, Tetsuya KANEKO,  Masanori KOBAYASHI, Tetsuya MURAYAMA

何れもパーソナルモビリティ(PMV)の開発プロジェクトに関する研究成果です.
本会議,モータサイクル,自転車を中心としていますが,我々の車両は2輪車のように傾いて旋回し,車のようにステアもする.というのでこの会議でも一勢力となりつつあります.

自動車と比較して,この分野は研究者が少ない分,この会議では密度の濃いディスカッションが交わされました.

バンケットはバスをチャーターしてヴェネツィアの手前陸まで,そこから少人数グループ毎に水上タクシーで景色を堪能しながら島に渡り,内部のレストランで行われました.ランチ,ディナー何れもさすが美味しかったです.地中海性気候,海の周りでもジメジメしないで気持ちいですね.
また,会議終了後はボルゴ・パニガーレにあるDUCATIのファクトリーと博物館見学などなど,イベントも満足な国際会議でした.

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ROAD2018 in Helmond, Netherlands

Roundtable for the Purpose of Autonomous Driving (ROAD) is an international conference discussing issues related to autonomous driving and advanced driving-assist technologies.
いわゆる,『自動運転技術,ADAS』の真の目的,利益をラウンドテーブル形式で深い議論をする国際会議ROAD.今年は7月1日~3日オランダ,ヘルモント,High Tech Automotive Campusにて開催され.2年前ROAD2017 名古屋,昨年ROAD2018 アメリカ,ミシシッピ州立大学(MSU)に続き3回目の参加です.

前夜はDAF(CVTを発明した会社)の博物館でカジュアルなウェルカムパーティでした.

基調講演と少人数(モデレータと5~8名)に分かれた部屋での2日間合計5ラウンドのディスカッションが行われました.正直英語の長いディスカッションはタフな時間ですが(もっとたくさん言いたいことがあって悔しい),有意義な意見交換ができました.

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